こんばんは、バレエ好きライターのNaokoです。
芸術の秋です。各種パフォーマンス・シーズンが始まっています。シアトルのパシフィックノースウエスト・バレエ(PNB)の開幕はカクテルパーティーが行われ、このエリアでは珍しくフォーマルなイブニングドレスに身を包んだ人々が目につきます。「エメラルド」「ルビー」「ダイアモンド」の小品三作を集めた『ジュエルズ(Jewels)』は、ちょっとドレスアップして楽しみたい、ゴージャスなバレエ作品です。

知っているとより楽しめる2つの逸話をご紹介します。
まずは、そもそも特定のダンサーに「アテガキ」された作品であるということ。1967年ニューヨーク・シティ・バレエによって初公演された本作は、振付家バランシンがダンサーを決めてから振り付けしました。PNBでは、そんなオリジナルダンサーたちを招いて指導を受けているが、今回その様子をまとめた貴重なビデオを公開しています。
さらに、各小品は3つの都市がテーマとなっています。「エメラルド」はパリ。フランス人作曲家による音楽に、ひざ下丈のドレスとエレガントな動きで中世フランスの優美な世界が広がります。一転して雰囲気を変える「ルビー」は60年代ニューヨーク。ジャズの要素を取り入れた音楽に、スピーディーでモダンな動きに目が離せません。最終幕の「ダイアモンド」は、バランシンの故郷サンクトペテルブルク。チャイコフスキーの音楽にのせて大勢のダンサーによる華やかなフィナーレが待っています。2階席からは、ダンサーが舞台上で作り出す幾何学模様が壮観です。

今年50周年を迎える作品『ジュエルズ』。PNBではコスチュームとステージデザインをリニューアルして、新たな顔を見せてくれます。10月1日まで、シアトルセンターのMarion Oliver McCaw Hallにて。
チケット&詳細は、www.pnb.orgから。
2017年9月22日
