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Author: クローチ 貴子

2011年よりアソシエイト・ディレクターとしてエドモンズ・カレッジにて勤務。1999年に夫、1歳半の息子とアメリカ移住。子育てに専念した後、息子の中学入学を機に以前から興味のあった教育分野へ。現在は入学から進路、イミグレーションのアドバイザーを務める傍ら、日本文化クラブのアドバイザーとして日本文化を学内や地域に広めようと学生たちと共に活動中。

アメリカでのインターンシップ 〜アメリカの大学を知ろう

アメリカの大学を知ろう

日本とは全く異なるアメリカの大学事情を専門家がわかりやすく解説!
現地校生にもアメリカ留学希望者にも役立つ情報がたくさん。

 アメリカでのインターンシップ

新卒採用のないアメリカでの就活事情  

日本では一般的な、新卒一括採用というシステムは、アメリカにはありません。新卒枠がないので、就活する学生は在学中からインターンシップなどを経験し、履歴書に書ける実績を作っていきます。

インターンシップは夏休みの間、もしくは1学期間の休学をして、フルタイムとして経験する以外に、大学に通いながらパートタイムとして行う場合などもあります。現地学生ですと、自分の状況に合わせて選択肢がいろいろとありますが、留学生の場合はイミグレーション上の規定を考量していく必要が出てきます。

留学生がインターンシップで働くには?   

学生ビザ(F-1)で大学に通う留学生の場合は2つの制度の下、キャンパス外で働くことが可能になります。

以前に当コラムでも紹介しましたOPT(Optional Practical Training)制度では、学位取得後に1年間(条件によって異なる)働くことができます。また、CPT(Curricular Practical Training)制度を活用すると、卒業前に専攻に関連した分野で働くことが可能です。CPTは、フルタイムの学生として1年間在籍してから、カリキュラムの一部として単位を取得することができます。

CPT制度でインターンシップを経験    

エドモンズ・カレッジからニューヨーク市立大学に国際学専攻で編入した石井 隆くんは、エドモンズ・カレッジに在籍中の2019年秋学期に、CPT制度を利用して在シアトル日本国総領事館にてインターンシップを経験しています。その時の話を聞いてみました。

●インターンシップをしようと思ったきっかけは?

大学で自分の専攻を勉強していくうえで、民間での国家間の関わりはもちろんなのですが、国家の政府間でどういったことが行われているのか実践的に知りたいと思いました。また、以前から興味のあった国家機関で仕事を体験することは、将来のキャリアプランについて具体的にイメージする機会になると考えました。

●インターンシップの実際の内容は?

インターンでは総領事館経済・広報班の一員として入りましたが、活動内容は多岐にわたります。まず、Facebookや総領事館のホームページなどを通して日本の文化や伝統を紹介する仕事があります。そして、『シアトル・タイムズ』といった地元紙などを情報源として、現地の経済活動を分析し、報告することもしました。そのほか、公邸で行われるレセプションのメモ取りや受付、料理運びといったことや、日本文化の広報イベントのお手伝いもしていました。

●インターンシップのスケジュールと、授業との両立について

2019年秋学期の9月下旬から12月中旬までの約2カ月半、週2日で1日8時間ほどインターンをしました。インターンの日は授業を入れないようにしていましたが、当時は学校内でアルバイトもしていたので、両立はなかなかハードでした。CPT制度でのインターンは学校の授業としてカウントすることができたので、その点ではずいぶん助かりました。

●インターンシップ中、特に印象に残ったこと

いちばん印象に残っているのは、柔道家でオリンピック・メダリストである中村美里さんにインタビューをして、ホームページに載せるための記事を書いたことです。個人的にあまりスポーツに興味があるほうではないのですが、オリンピック・メダリストのスポーツや東京五輪に対する情熱を直接聞くことができ、感激しました。

●インターンシップを終えての感想

総領事館としての日米間における企業活動促進への取り組み、文化や草の根交流の支援、広報といった仕事の現場を生で体験でき、ほかでは得難い経験を得られました。いろいろと教えてくださった総領事館職員の方々と、学校の先生方の支援には感謝が尽きません。ここで培った経験が今後の人生の中で糧となるように、努力を続けていきたいと思います。

留学生の学費節約術 〜アメリカの大学を知ろう

アメリカの大学を知ろう

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 留学生の学費節約術

お金がかかるアメリカの大学進学     

大学進学を考える時に頭をよぎるのはお金の問題です。高騰する学費に頭を悩ませている家庭は多いことでしょう。州外の場合、公立大学でも私立大学と同じくらいの学費と生活費を要するので、かなりの金額になります。現地の学生の場合、スカラシップ(奨学金)を含むファイナンシャル・エイドなど、現地の経済支援プログラムが充実しています。

では、留学生の場合はどうでしょう。現地のファイナンシャル・エイドは対象になりません。そもそも、個人で経済面をカバーできる証明をしなければ学生ビザが下りないので、渡米前にある程度の金額を用意しておく必要があります。留学生がなるべく安くアメリカの大学で学士号を取得できる方法はあるのでしょうか。   

必ずしも4年制大学から始めなくてOK 

アメリカでは、公立の2年制大学から始めて4年制大学に編入し、学士号を取得するケースも多く見られます。そのメリットは、4年制大学の約1/3という学費の安さ。

公立大学の場合、2年制大学でも4年制大学でも、州民か州外民かで授業料が違ってきます。留学生は州外民の扱いとなり、高い授業料を支払わなければなりません。学費と生活費(住居や教材など含む)を合わせて、公立2年制大学は平均して1年で2万ドル、4年制大学は平均して1年で6万ドルほどかかります。そうすると、初めから4年制大学へ入学した場合は4年間の学費と生活費の合計が24万ドルですが、 2年制大学から4年制大学へ編入した場合はそれが16万ドルになり、8万ドルほど節約できます。

このコロナ禍で大学もオンライン授業を提供しているところがほとんどなので、日本でオンライン受講を選択すると授業料だけの支払いで良く、アメリカでの生活費の節約になります。   

留学生でもスカラシップを受け取れる?   

よく聞かれる質問に、「留学生でもスカラシップはもらえますか?」というものがあります。日本での奨学金は貸与型が一般的で、借りると返済しなくてはいけないものがほとんどのようですが、アメリカでは返済不要の給付型が主流です。ここでは区別しやすいように、アメリカ式の返済不要の奨学金をスカラシップと呼ぶことにします。

前述の通り、学生ビザが下りる条件のひとつとして、学費と生活費が支払えるだけの経済力の証明が必要なため、留学生は「スカラシップをもらわなくても留学できる経済環境にある」と、思われてしまいがちです。しかし、ぎりぎりで頑張っている学生たちも多いのが現実です。

そんな留学生にうれしい、留学生向けのスカラシップも存在します。大学によっては提供している場合があるので、必ずチェックしてみましょう。スカラシップはアプリケーションの受け付けが始まったらすぐに応募するのがコツ。アプリケーションが届いた順にスカラシップを付ける大学もあり、有利になるケースが考えられるからです。

今はコロナ禍の経済状況を考慮し、学生に対して授業料の割り引きをしている大学も。エドモンズ・カレッジでは新留学生に1学期につき500ドルの授業料ディスカウントを2学期間実施しています。留学生向けスカラシップは新入生で1,000ドル、在学生は毎学期300ドルの提供があります。   

使えるスカラシップはまだまだある!    

留学生限定という制限のないアカデミック・スカラシップやアスリート・スカラシップも利用できます。アカデミック・スカラシップは、成績が良ければ良いほど高額をもらうことが可能です。スカラシップを提供している大学は多く、金額はさまざま。スポーツをしている場合、実績があればアスリート・スカラシップをもらえるチャンスもあります。2年制大学からチームに所属していれば、スカウトマンに直接見てもらったり、自分で交渉したりできるので、アスリート・スカラシップをもらえる機会が増えます。全額支給の場合と部分的支給の場合がありますが、アカデミック・スカラシップとアスリート・スカラシップの両方をもらうことも可能。スポーツと勉強の両方で実績を残すと、より獲得しやすくなります。

2年制大学から始めた場合、4年制大学編入の際にもスカラシップを取得できる機会があり、コストを抑えながらの学士号取得が可能になります。

アメリカへの野球留学

アメリカの大学を知ろう

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 アメリカへの野球留学

奨学金付きで4年制大学編入も可    

アメリカへの野球留学は学業との両立で大変ですが、多くのチャレンジ精神のある若者が日本からやって来ます。2年制大学から留学を始めると、4年制大学へ編入する際にアスリート奨学金が付くこともあります。

エドモンズ・カレッジに野球留学をしていた濱川裕吾くんは、地区大会優勝へ導いた貢献者としてチームの3番打者を任され、ノースウエスト大会では内野手優秀賞も受賞。実績が認められ、全額奨学金付きで4年制大学に編入できました。気になる野球留学の実情を聞かせてくれました。   

●野球留学をしようと思ったきっかけは?    

小さい頃からアメリカの野球に興味があり、とにかく野球の本場でプレーしてみたいと思っていました。高校3年の時、「人とは違う道を歩みたい」という思いもあり、よりレベルの高いところで自分を磨こうと野球留学を決意しました。

エドモンズ・カレッジ時代の様子

●実際に野球留学をしてみて感じたこと 

アメリカに来て正解だったと思います。日本では絶対に経験できない「外国人」になってみて、言語の違う地で生活する難しさ、それを見て支えてくれようとする人の温かみを実感しました。僕は英語力ほぼゼロのままアメリカに飛び込んだので、最初は全く英語が聞き取れず、話せずの状態でした。そのため、自分の思うように生活できないもどかしさもありました。

●アメリカの野球と日本の野球の違いは?  

違いは山ほどありますが、まず選手の意識が違います。アメリカの大学生は勉強との両立も果たさなければならず、タイム・マネジメントが必須。全体練習のほか、自主練習、勉強と、常に時間をやりくりしています。野球自体は想像通りのパワフルさに加えて、レベルが高くなればなるほど器用な選手が多い印象です。

●野球シーズン中のスケジュールは?

2年制大学では、基本的にホーム、アウェーで土曜日2試合、日曜日2試合の計4試合。ただし、悪天候などで試合が延期になると平日に組み込まれることもあります。その場合、もし授業があったとしても、アスレチック・ディレクター承認の下で公欠扱いにでき、試合に出られます。練習日は通常、午前中が授業、午後が練習です。

●泊まりの遠征などもある週末の過ごし方は?

遠征先での宿泊は基本的に週末のみで、受講自体に支障は出ません。しかし、アメリカの大学は週末も課題の量が多いので大変。遠征中のバスの中でも、宿泊先のロビーでも課題をこなし、チーム全員で勉強する時間もありました。単位を落としたらプレーできなくなるので、勉強はおろそかにできない。でも、野球で結果を残したいから練習もする、というような感じ。シーズン中はいろいろとしんどいです(笑)。

●選手たちにとって大切な「スカウト・デー」とは?

アメリカの4年制大学やMLB球団の各スカウトたちが一斉に観に来る日のことをスカウト・デーと言います。エドモンズ・カレッジではドラフト候補の選手もいたため、70人ほどのスカウトたちが試合を観に来ました。次のステージを見据えてプレーしている2年制大学の選手にとっては、大きなアピールの場となります!

エドモンズ・カレッジ時代の様子

●編入先が決まるまでの経緯

全額奨学金を出してくれる大学が良かったので、その中から選びました。学業の成績も重要で、単位数が足りなくて行けない大学があったのも事実……。シーズン中のプレーを4年制大学のスカウトが観に来てくれて、電話番号を交換後にテキストでお互いを知り合うというパターンが多いように思います。いろいろな条件を教えてもらい、合意に至ればオフィシャル・レターが届く流れです。 

日本人選手の活躍に期待

ノースウエスタン・オクラホマ州立大学へと編入した裕吾くんは、4年制大学のパワーに圧倒されるものの、2年制大学で鍛えた分、ギャップは他の選手より少ないと感じているそう。バットの種類も、エドモンズ・カレッジでの木製バットから、金属バットに変わりましたが、木製バットでの野球ならではの難しさに気付いたとの話です。

コロナ禍で練習や試合に大きな影響が出ているスポーツ界ですが、文武両道を目指して、これからも多くの選手に活躍していって欲しいですね。 

アメリカの大学で注意すべき「プレジャリズム」とは

アメリカの大学を知ろう

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 アメリカの大学で注意すべき「プレジャリズム」とは  

大学では不正行為に処罰も

アメリカの大学ではプレジャリズム(Plagiarism)と呼ばれる盗用、盗作などの不正行為について、かなり厳しく監視されています。学生は論文などのレポートを書く課題が多いので、厳重に注意しないといけないのですが、留学生にとってはあまりなじみがなく、知らずにプレジャリズム行為をしてしまい、処罰されるケースが見られます。何度もプレジャリズム行為をしてしまうと、最悪の場合は退学になり、学生ビザで勉強をしている留学生ですと、強制送還になる可能性も出てきます。

では、プレジャリズムとは、具体的にどういう行為を指すのでしょうか。エドモンズ・カレッジのウェブサイトを参考に下記のようにまとめてみました

•他人の文章やアイデアを引用表示なしで使用した場合
•以前の論文で使った自分の文章やアイデアを引用表示なしで使用した場合
•他人が書いた論文を自分の論文として提出した場合(購入した場合でも不可)
•写真やイメージ、チャート、グラフなどを引用表示なしで使用した場合
•上記のことを知らなかったとしてもそれを行った場合

たとえば、リサーチペーパーの宿題をしている時に見つけた記事を、そのままコピー&ペーストして自分の文章の中に少しだけ引用表示なしで組み込んでみた、というのもプレジャリズムになってしまいます。前にどこかから得た情報を、あまりにも前の話でどこから得た情報だったか忘れてしまい、自分の論文に引用表示なしで組み込んでみた、というのもプレジャリズムです。

プレジャリズム行為をしないために

まず、何がプレジャリズムかを知るところから始めて、どのように避けるべきなのかを見てみましょう。以下、カリフォルニア大学デービス校によるプレジャリズムの避け方のガイドラインは大変参考になります。

•リサーチをしている時に参考文献は必ず引用表示できるように情報についてのメモを取る。
•ドラフトの状態から常に引用表示を記載しておく。論文を書き終わった後に付け足そうとすると、忘れてしまったり間違った引用を提示してしまったりする可能性も。
•自分のアイデアや言葉を使うようにすること。自分の考えをまとめ、言葉にしていくことによって、ライティングのスキルもアップする。
•他人のアイデアや情報を自分の言葉に言い換えたとしても、必ず引用表示を。
•他人の論文を少し言葉の言い回しを変えて自分の論文として提出することはできない。
•タダで使える文献はないと心得て、インターネット上で見つけた情報だとしても、必ず引用表示を付ける。
•誰もが知っている事実と勝手に判断せずに、引用表示を常に心がける。
•プレジャリズムとは何かを知り、引用表示の仕方を学ぶことが大切。

引用表示を付ける方法

引用表示はMLAスタイルやAPAスタイル、CSEスタイルなど、種類がいろいろあり、クラスによって違うので教授の指示に従ってください。以下はMLAスタイルの引用表示の例になります。 

なかなか難しいこともあるかと思いますが、論文は引用表示含め、書き方に慣れていく必要があります。わからないことがある場合は、しっかりと質問をして確認していきましょう。

異国文化を紹介する活動

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 異国文化を紹介する活動  

アメリカで受け入れられ始めたアジア系文化

「アメリカズ・ゴット・タレント」という毎年の公開オーディション番組では、スターのたまごたちが歌や踊りなど得意技で競い合います。セミファイナルやファイナルまで進むと、アメリカで人気のアーティストが出演して盛り上げるのですが、今年は驚きました。今までにない、非英語圏のアジア系アーティストだったからです。BTSというK-POPアイドルの7人グループの登場に、新鮮さを覚えました。アメリカでもビルボード1位だそうで、欧米人のみが上位を独占する時代ではなくなってきているのですね。人種や文化を超え、受け入れられているのはうれしいことです。最近ではアメリカでもお互いの文化を尊重し合う意識が高まり、他国への興味が増してきているようです。

大学でも異文化を紹介する活動があります。留学生には、自国の文化を紹介する場としてクラブを立ち上げてもらっています。キャンパス内のみならず、コミュニティーに広く異国文化を紹介できるよう、学校側もサポートします。エドモンズ・カレッジでは、インドネシア、韓国、中国、ベトナムなどのクラブがあり、各国の文化の紹介をしています。今回はそのひとつ、日本文化クラブをご紹介します。

日本風の成人式をアメリカで実現

エドモンズ・カレッジには多くのクラブがあり、もし自分の興味がある分野のクラブがない場合でも、気軽にクラブを立ち上げることができます。5人の学生と1人のアドバイザーとなる大学職員が確保できれば、クラブ設立の申請が可能で、大学の支援の下、クラブ活動開始となります。この日本文化クラブも、そのようにして2019年から活動をスタートしました。

最初の大きなイベントは、今年1月に行われたJIA Foundation主催による日米友好成人式への参加。成人する日本人はもちろん、日本に興味がある外国籍の人でも出席できます。エドモンズ・カレッジからは成人年齢の若者50人が集結しました。当日、学生たちはまず、エドモンズのキャンパスへ。希望者はボランティアの方による振袖の貸し出しと着付けを受けました。会場への出発前には、日本文化クラブのメンバーがラップにご飯を包み、個人個人で握ってもらうおむすびランチを用意。日本の典型的なランチの説明もありました。会場までの送迎には、貸し切りの大型バスを手配しました。日本の成人式に参加できなかった日本人学生はもちろん、日本の成人式というものに興味を示してくれている学生も大いに楽しみました。

お正月文化からソーラン節まで日本の文化に大反響!

次に紹介したのは日本のお正月です。お正月と言えば、やはり餅つき。在シアトル日本国総領事館のサポートで、石臼と杵、法被を貸してもらい、今年1月に餅つき大会を開催しました。羽子板やけん玉、こまなども借りることができ、典型的な日本のお正月遊びを紹介。学生が日本から持参していた書道セットで、日本語での名前書きなども行いました。内容盛りだくさんのお正月イベントは、大きな反響を呼びました。

そのほか、エドモンズ市内にある劇場を貸し切って毎年行っている、カレッジ恒例のインターナショナル・ナイトでも、日本の文化を紹介しています。今年2月は2つのグループに分かれ、それぞれ工夫を凝らしました。1つのグループでは、お正月イベントで好評だった書道を舞台上で披露。観客からリクエストをもらい、その人の名前を書くという、観客との一体化を図ったパフォーマンスで書道を紹介し、またまた大反響でした。もう1つのグループでは、ソーラン節を企画。毎週練習を積み重ねた成果が、迫力のある舞台を通して観客に届き、こちらも大成功でした。

普段も、日本文化の紹介日を隔週設けており、興味のある学生たちと一緒にけん玉やかるた、折り紙などをしています。みんなで「だるまさんがころんだ」などのゲームをすることも。今は新型コロナの影響で対面でのイベントはできませんが、また状況が落ち着いて元に戻ることがあれば、どんどん日本の文化を紹介していく予定です。多くの人にとって、少しでも視野を広げるきっかけになればうれしいですね。

アメリカでの大学編入

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 アメリカでの大学編入  

クレジット制ならではの編入システム

大学から大学へ籍を移す編入学は日本ではあまりなじみがありませんが、アメリカの大学では一般的に行われています。それは2年制大学から4年制大学への編入だけでなく、2年制大学から2年制大学、4年制大学から4年制大学、4年制大学から2年制大学と、それぞれ編入が可能です。アメリカの大学はクレジット制であるため、編入すると何年生になるというより、何クレジット移行すればあと残り何クレジット取得で卒業できる、という見方をします。

大学にはクオーター制とセメスター制があり、どちらの大学に編入してもクレジットは調節されます。クオーター制は夏学期を含めない場合、1年に3学期あります。通常9月から新学期が始まり、6月までです。1学期は約3か月あり、平均3クラスほど取ると、1クラス5クレジットの計算で15クレジット、1年(3学期)では45クレジットになる計算です。2年制大学での準学士号は90クレジット、4年制大学の学士号は180クレジットで取得できます。

セメスター制では、夏学期を含めない場合、1年で2学期あります。通常8月から新学期が始まり、5月に終了。1学期は約4、5カ月になります。平均5クラスほど取ると、1クラス3クレジットの計算で1学期に15クレジット、1年(2学期)で30クレジットを得られます。そして、2年制大学での準学士号は60クレジット、4年制大学の学士号は120クレジットで取得がかないます。

  2年制(準学士号) 4年制(学士号)
クオーター制 90クレジット 180クレジット
セメスター制 60クレジット 120クレジット

クレジット移行の注意点

クオーター制からセメスター制の大学へ編入しても、多くクレジット移行ができて早く卒業できる、ということにはなりません。逆にセメスター制からクオーター制の大学へ編入したところで卒業が遅くなるということもありません。クレジット数は編入先の大学の制度に合わせて変更されます。

編入時には、卒業に必要なクレジット数だけでなく、卒業に必要なクラスを履修しているかをチェックし、クレジットを移行します。専攻によって履修すべきクラスは変わってきますが、一般的に最初の2年間は一般教養クラス(カレッジ英語、数学、生物学、化学、社会学など選択肢は豊富)を取ります。ある程度のカレッジのクレジットがないと編入を受け付けないという大学もあり、希望する大学の編入条件を確認する必要があります。

編入と卒業の時期

学期ごとに編入ができる大学が多いのですが、年に1回、秋学期のみ入学可能という大学もあります。まず、希望の大学と学部を選び、その大学の編入条件や出願締め切り日をチェックしましょう。そして、必要な出願書類をそろえていきます。締め切り日までに出願書類を提出したら、編入許可の返事を待ちます。編入許可後、在籍している大学含め、編入手続きを開始します。

日本の大学からアメリカの大学への編入も可能です。クレジットがどれだけ認めてもらえるかを調べるため、英語での成績証明書が必要になります。シラバス(コース概要)も英語でそろえましょう。編入先の大学では、そうした書類から大学で提供しているクラスと内容が同じかを確認し、どのクレジットが移行されるかを判断します。どのくらいのクレジットが移行されたかを見て、あと何クレジットで卒業できるかがわかります。それを踏まえて、自分の判断で夏学期もクラス履修をしたり、学期ごとに1クラス多く履修したりもでき、卒業を早めることが可能になります。つまり、卒業時期を自分で決め、クラス履修を調節できるのです。

最近ではアメリカの2年制大学から日本の4年制大学への編入も多くなってきています。アメリカの準学士号を取得した学生が日本の大学の3年次へ編入し、学士号を取得しています。編入生を受け入れる日本の大学が多くなり、学生にとっての選択肢が広がるのはうれしいことですね。

コロナ禍でのオンライン授業

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 コロナ禍でのオンライン授業  

大学生活の全てがオンラインに  

新型コロナウイルス感染拡大により世界中の多くの国で人との接触を避けるべき状況が続き、教育の場も大きな影響を受けています。春学期から人が密集するクラスルームでの対面授業はキャンセルされ、オンライン授業へ変更になりました。この秋学期からの新入生も、オンラインでの新入生オリエンテーションに始まり、オンラインでプレイスメント・テストを受け、クラスもオンライン授業と、全てを画面内でこなす新しい学生生活をスタートさせています。

もちろん、留学生にとっても大きな変化になりました。通常は渡米して対面授業を受ける留学生活から、日本からでもオンライン授業を受けられることになったので、アメリカでの滞在費がかからない「オンライン留学」という選択肢ができました。

日本からオンライン留学

3月に全てのクラスのオンライン移行が決定し、日本へ帰国して日本からオンライン授業を受けることに決めたのは、エドモンズ・カレッジに留学して2年目の長岡飛奈多さんです。初めはすごく不安だったそう。「友だちと会ったり先生とコミュニケーションを取ったりすることが好きなので、部屋にこもってひとりで課題をこなすのは精神的にもつらいと思いました。先生に直接質問したりクラスメートと意見交換したりできないので、ひとりでやっていけるのか心配でした」

学期が進むにつれてオンラインでの授業にも慣れ、不安はなくなってきたと飛奈多さんは話します。 「わからないことがあると先生にすぐにメールで質問し、先生も比較的早く返信してくれました。でも直接会って質問したい派なので、先生にわかりやすく文章を書いてメールを送るのは大変でした。それでも自分の好きな時間に課題をして、空いた時間に運動したり、料理をしたり、新しいことに挑戦したりする時間が持てたのは、オンライン授業の良いところでした」

オンライン授業とひと口に言っても、決まった時間にオンラインで授業にLIVEで参加する形式と、自分の好きな時間に授業内容や講義動画などを見て課題をこなしていく形式があります。 飛奈多さんは時差のある日本からオンライン授業を受けるため、LIVE形式は選びませんでした。毎朝、学校指定のCanvasというオンライン授業用のアプリで課題をチェックしています。「課題の提出期限に余裕があると思っていたら、時差のことを忘れていて、期限ギリギリになってしまったことがありました」。ドキッとした経験から、頻繁にスケシュールをチェックするようになったそうです。

オンラインでのディスカッションもあります。トピックに合わせてアプリで期限内に自分の意見を投稿し、クラスメートの投稿に自分の考えをリプライするという形式です。LIVE形式のクラスを選ばなかったので、画面越しにビデオ通話などでディスカッションすることはなかったとのことです。

オンライン授業をスムーズに 受けるためのコツ

授業で使われる教科書は電子書籍で、Amazonや他サイトで一定期間レンタルしたり購入したりできます。クラスによっては通常の教科書が必要ですが、郵送の手配など不便が生じるため、飛奈多さんは学期初めに全て電子書籍指定のクラスに変更したそう。設定がよくわからなかったので、先生にメールで電子書籍へのログインの仕方を確認しました。

テストの受け方もオンラインだと変わってきます。テスト中のカンニングを防ぐために、パソコンのカメラを使うHonorlockというアプリを利用するのですが、飛奈多さんはそのアプリを起動させる方法に戸惑ってしまい、何度も先生にメールでやり方を聞きました。 「先生からすぐに返信があり、何とか起動させ、テストも落ち着いて受けられました。でもテクノロジーの部分では、初めの設定だけで苦労しました」

オンライン授業では、使ったことのないアプリやテクノロジーの設定が最初は必要かもしれません。飛奈多さんも設定でバタバタしてしまったそうですが、その後は大きな問題もなく、思っていたよりスムーズに課題をこなせたと感じています。わからないことがあったらすぐに聞く。これは対面授業でも言えることですが、オンライン授業の場合でも、しっかり学べる環境を作るための秘訣になります。

アメリカの大学に通いながら働くには?

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 アメリカの大学に通いながら働くには?  

 大学キャンパス内で働く  

学生ビザ(F-1)で留学する大学生はキャンパス内で働くことができます。よく留学生はアルバイトができないと耳にしますが、それはキャンパス外でのアルバイトのこと。成績を一定に保ち、授業にしっかり出席していれば、キャンパス内でのアルバイトが可能です。アルバイトをするとお金が稼げるだけではなく、編入希望の学生には、その経験が申請書類上でもメリットに。クラス外で友だちもでき、英語の上達にもつながります。今回はエドモンズ・カレッジ在学中にキャンパス内のハウジング事務所でインターナショナル・メンターとしてアルバイトをし、今年6月にビジネス専攻を修了した赤間勇之介くんの例を紹介します。

バイト研修時の集合写真
●留学中にバイトをしようと思ったきっかけは?

前から外国で働いてみたいという思いがありました。インターナショナル・メンターの仕事は、ホームステイ中の留学生の手助けが主な業務で、ほかにイベント主催、通訳など、内容は多岐にわたります。留学生のアルバイトが多く、さまざまな考えを持った人が集まる職場では日本で得がたい経験ができました。お金のかかる留学生活で少しでも家計を助けられたのもうれしいことでした。エドモンズ・カレッジでは冬や春になるとメールやウェブサイト、掲示板でアルバイトの募集があり、探すのは難しくありません。採用時期がわかっていたので準備もできました。

●採用が決定するまでの流れは?

履歴書の提出はなかったのですが、GPA 2.5以上など大学の成績が応募条件。グループ面接と個人面接があり、聞かれたことは志望理由、このアルバイトがどのように将来に影響するか、などです。あとから聞いた話ですが、グループ面接ではリーダーシップやコミュニケーション能力を、個人面接では適性よりも性格や意見、将来のビジョンを見られるそうです。アルバイトの面接というより就職活動をしているような気分でした。 採用通知は2週間後。ソーシャル・セキュリティー番号を取得したり、大学人事部のオフィスに行ったり、研修直前まで準備で走り回っていましたね。

●研修はどのように行われましたか?

まず2週間近く学内寮に泊まり、同僚と共同生活をしました。ゲームしたり、映画を一緒に観たり、上司を呼んで料理を振る舞ったりと、楽しい時間を過ごせました。同僚たちを深く知ることができ、絆も強まりました。また、研修の一環で同僚たちと3日間のキャンプもしました。鬼ごっこしたりバスケをしたり、夜はキャンプファイヤーを囲みながら話をしたりと刺激的な日々で、働くのが楽しみになりました。

●仕事内容について教えてください。

週15時間、ホームステイに関わる仕事に携わりました。留学生をサポートし、ホストファミリー探しも行います。感謝祭、クリスマス、春節など季節のイベント開催ほか、毎学期の新入生オリエンテーションでの説明や空港でのピックアップの手伝いもしました。週1回、会議もあります。

●苦労したことはありましたか?

学業との両立は大変でした。授業がない日もアルバイトや会議をしに大学へ行き、家に戻っても課題が待っています。テスト期間中は寝不足になっていました。そんな中、1日もしくは1週間全体で、どのように授業や課題とアルバイトの時間を振り分けるかは最重要項目でした。タイムマネジメント力はもともとあるほうでしたが、おかげでかなり向上しました。また、人との関わりや交流が大切な職場でしたので、コミュニケーション力も格段に強化されました。英語力も相当アップしたと思います。

新入生オリエンテーションにて。写真中央が勇之介くん

留学先でのバイト経験を糧に成長 

日本ではできない貴重な体験が自身の成長につながったと話す勇之介くん。これからの人生にも大きく影響を及ぼすことでしょう。英語力にも自信が付いたという勇之介くんは就職活動でも力を発揮できるはずです。最後に「一生の友人もでき、心からこのアルバイトをして良かったなと思います」と感想を語ってくれました。

日本と違うアメリカの大学の仕組み

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 日本と違うアメリカの大学の仕組み  

 専攻は入学してから決める 

アメリカの大学では、専攻を入学後に決めることができます。日本のように、学部を選択して受験することは、アメリカではまれです。大学1、2年生の時に一般教養のクラスを取り、3年生で専攻を決め、3、4年生に専攻科目のクラスを受けるのが主流。一般教養のクラスは、人類学、哲学、文学、心理学、国際学、コミュニケーション学、物理学、生物学、政治学、地形学、数学、経済学、統計学、栄養学、さらにアートや音楽などまで、幅広い選択肢がそろいます。最初の2年間でこれらのクラスを取り、自分が興味を持つ分野を見つけてから専攻を決めます。

日本では偏差値で学校のランク付けがありますが、アメリカに偏差値は存在しません。各自の情報を元に大学のランク付けをしているサイトもありますが、アメリカ人はあまりランキングにこだわりません。大学を選ぶ基準は、専攻したい分野に力を入れているか、奨学金をもらえるかなど、個々で違ってきます。それは、就職時に出身大学ではなく、勉強内容やインターンシップでの活躍が重視されるから。日本のように新卒が一斉に就活し、新人研修を受け、会社が決めた部署に配属されるという仕組みがないのです。アメリカでは会社の各部署に直接申し込み、採用後すぐに配属されます。たとえば、経理に携わりたいなら、経理学を専攻し、経理関係のインターンシップ後、希望の企業の経理部へ求職することになります。そこで、専攻が重視されるわけです。

別の大学への編入は一般的

日本では卒業まで同じ大学に在籍しますが、アメリカでは、途中で別の大学に編入することはよくあります。オバマ前大統領がカリフォルニア州のオクシデンタル大学からニューヨークのコロンビア大学へ編入したことは有名ですね。将来の目標が決まっている高校生は多くないので、大学に入って最初の2年間で一般教養のクラスを取る間に専攻を決め、その分野に力を入れる大学を選び直して編入できるのです。授業料の安い地元のコミュニティー・カレッジに2年間通い、その後専攻にかなう4年制大学へ編入していく学生も多く見られます。

アメリカの大学間では同様の内容とレベルであれば、単位移行も楽にできます。編入をしなくても、単位移行は1クラスのみでも可能です。たとえば、在籍する大学でコンピューター・サイエンスは3つ連続してクラスを取らないといけない場合、秋学期に最初のクラスが取れないと次に進めず、翌年まで待たないといけません。一方で、同じ内容とレベルのクラスが履修できるコミュニティー・カレッジを見つけて、そこで1クラスだけ取ることも可能です。卒業に必要なクラスがあり、待たないと卒業が延びてしまう場合も、大学に在籍したまま別の大学でクラスを1つ取ることができるのです。これは「Concurrent」と呼ばれ、留学生の場合も、在籍する大学が発行したI-20はそのままで、別の大学のクラスが取れます。取り終わった後にそのクラス分の単位を移行します。

単位取得方法はフレキシブル

アメリカの大学は単位制ですので、卒業に必要な単位を取得でき次第、その学期に卒業することができます。日本の大学のように足りない場合はもう1年在籍しなければならないということもありません。 一般的には4年で卒業する仕組みですが、夏にクラスを取ったり毎学期多めにクラスを取ったりしていくと、早めの卒業も可能。また、途中での専攻変更もよくあることですが、取るべきクラスが変わってくるので、卒業時期も変わる可能性が出てきます。もし、2つの分野に興味がある場合は、ダブルメジャーと言って、専攻を2つ選ぶこともできます。その場合、通常よりも取るべきクラスが増えるので、卒業に少し時間がかかるかもしれません。

ダブルメジャーでは時間がかかり過ぎるという場合は、1つをメジャーにしてもう1つをマイナーにする、という選択もできます。たとえば、コミュニケーション学に興味があるけれど、芸術にも興味があるのでメジャーをコミュニケーション学、マイナーを芸術に、という具合です。どの学期に学位を取得しても、卒業式は春学期の終わりの5月もしくは6月にあり、その時期に出席することができます。

アメリカの大学で高校卒業資格と準学士号を同時取得

日本とは全く異なるアメリカの大学事情を専門家がわかりやすく解説!
現地校生にもアメリカ留学希望者にも役立つ情報がたくさん。

アメリカの大学で高校卒業資格と
準学士号を同時取得
   

高校修了認定(High School Completion)プログラムは留学生も利用できる

ワシントン州の2年制大学には、16歳以上の高校生を対象に、準学士号と同時に高校卒業資格も取得できるプログラムを提供している学校があります。大学に通いながら高校の単位も二重にカウントされますので、早い年齢で大学を卒業できることになります。現地では「ランニング・スタート」と呼ばれるプログラムです。

留学生の場合、高校修了認定(High School Completion)プログラムとして注目されています。日本で言う高校2年から2年制大学に通うことができる制度なので、高校2年、3年の2年間を高校と大学の単位取得に充て、高校を卒業するのと同時に2年制大学での準学士号取得もかないます。18歳で4年制大学に編入すると、大学3年生から始めることができるため、20歳での学士号取得も可能となります。大学の授業料はかなり高額化していますので、4年制大学を2年間で卒業できるというのは、経済的にも大きなメリットがあります。

ワシントン州の公立高校は授業料がかからないので、ランニング・スタート・プログラムを利用しながら2年制大学の準学士号を取得すれば高校に通っているのと同じ扱いになり、現地の学生には学費がかかりません。留学生向けの高校修了認定プログラムでは通常の授業料となりますが、2年制大学ですので4年制大学の授業料に比べると安くなります。単位制のアメリカの大学では、もし専攻を途中で変更するなどして単位が足りなくなったとしても、その単位を取るために1学期分延ばして通うことができます。学期単位で延長可能なので、日本のようにもう1年留年とはなりません。

新たな選択肢が4年制大学編入や大学院進学の助けに   

アメリカの教育制度は日本と同じく小学1年から高校3年までの12年間になります。学年は「グレード」と呼ばれ、小学1年から高校3年まで1〜12のグレードがあります。日本と違い、住んでいる地域によって小学校が5年までだったり6年まであったりします。そして中学も、日本で言う小学6年から中学2年までの3年間、もしくは中学1年から中学2年の2年間と、地域による違いがあります。高校は基本4年制なので、日本で言う中学3年から始まります。つまり、高校の卒業資格取得には高校4年分の単位が必要です。

留学生としてエドモンズ・カレッジの高校修了認定プログラムを利用する香港出身のウィングくんは、香港での高校では成績を落としてばかりだったそうです。こちらに来てみて、わからないことがあればすぐに質問できるクラス環境や、先生と話せる機会も多い学校のシステムが自分に合い、メキメキと成績を上げていきました。2年間で高校卒業資格と準学士号を同時に取得し、超難関校であるカリフォルニア大学バークレー校のビジネス・スクールへ合格。大学3年生として今秋から編入予定です。

同じくインドネシアからの留学生、ロレンシアさんは2018 年9月、高校3年生の17歳の時に渡米し、エドモンズ・カレッジに入りました。中学3年から高校2年の成績証明書を持参して単位を移行し、2019年3月には高校卒業資格を取得。2018年9月からの秋学期と冬学期は高校修了認定のための高校単位を大学単位と同時にカウントできたので、その後は1年と1学期で準学士号を取得しました。今秋からカリフォルニア大学バークレー校に大学3年生として微生物学専攻での編入が決まっています。このまま進めば、一般の学生が22歳で学士号取得のところを、ロレンシアさんは1年早い21歳で取得できます。将来は微生物学の研究をしていきたいそうで、大学院への進学も考えているところです。在籍期間が短縮できる分、授業料の節約につながり、経済的にも楽に。4年制大学編入はもとより、その先の大学院進学の夢もかなえやすくなっていきます。

日米の教育制度と高校修了認定(High School Completion)
日本 アメリカ High School Completion
(日本から留学する場合)
小学校 1年 小学校  1stグレード 小学校 1年
  2年   2ndグレード   2年
  3年   3rdグレード   3年
  4年   4thグレード   4年
  5年   5thグレード   5年
  6年 中学校または小学校 6thグレード   6年
中学校 1年 中学校 7thグレード 中学校 1年
  2年   8thグレード   2年
  3年 高校 9thグレード   3年
高校 1年   10thグレード 高校 1年
  2年   11thグレード 高校&大学 高校2年&大学1年
  3年   12thグレード 高校&大学 高校3年&大学2年
大学 1年 大学 1年(フレッシュマン) 大学 3年
  2年   2年(ソフォモア)   4年
  3年   3年(ジュニア)    
  4年   4年(シニア)    

学位取得後にアメリカで働ける制度、OPTとは?

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学位取得後にアメリカで働ける制度、
OPTとは?

アメリカでの留学に就労経験をプラスして強みに

アメリカの大学に留学し、学位取得後にアメリカで働く経験も積みたい、と考えている学生にうれしいのがOPT制度です。

OPTとはOptional Practical Trainingの略で、専攻した分野と関連のある職種なら多くの場合で最長1年間(条件によって異なる)の就労が可能になります。F-1ビザを取得し、学生として1年間、フルタイムの学生として就学していたことが条件(Academic Yearを指すため、9カ月コースの修了でも同等と見なされる)です。

OPTは学位レベルごとに利用でき、より高いレベルの教育機関に入るたびにOPT期間が1年間もらえます。つまり、コミュニティー・カレッジなどで1年の職業訓練コース(Certificate)取得後に1年、2年制の準学士号取得後にまた1年、4年制へ編入して学士号取得後に1年、大学院へ進学して修士号取得後に1年と、この順番で行けば合計4年間働けるという計算になります。

学んだことを生かし、有給でも無給でもアメリカの企業で週21時間以上働くことが条件です。OPT取得後、未雇用の日数が合計90日になると、その時点でOPT期間は終了となるので注意が必要。学位取得の学期最終日の90日前から、学位取得後60日までの間に、米国移民局にOPTを申請できます。

OPT申請に必要な書類は以下になります。

大学で勉強したことを 仕事現場で直接生かせる

エドモンズ・カレッジにて準学士号を取得後、OPTを利用してシータック空港の日本航空(JAL)グランドスタッフとして働く武田智花さんに話を聞きました。

智花さんは日本の高校を卒業後、すぐに渡米してエドモンズ・カレッジへ。ESLクラスを受講した後、旅行関係の仕事全般に興味があったのでホスピタリティー&ツーリズム学科を専攻しました。

「エアラインのクラスもありました。CRS(Computer Reservation System)という、実際に空港業務で使われているシステムを使い、航空券の予約手配の仕方などを学ぶうちに、現場で働いてみたいという気持ちが強くなってきました」

智花さんは将来、英語を使う仕事に携わりたいので、この機会にアメリカで仕事を経験しようとOPTを申請したそうです。2019年6月の準学士号取得に合わせ、同年4月下旬には大学のアドバイザーと一緒に申請書類をそろえ、移民局へ郵送しました。3カ月経って申請が承認され、その数日後に移民局からEAD(Employment Authorization Document)カードが自宅に郵送されてきました。このEADカードが届くと、働き始めることができます。

JALでの仕事はまず、チェックインカウンターから始まります。使う物の準備、掃除などを済ませた後、チェックイン業務に入ります。

全てのチェックインが終了すると、搭乗ゲートに向かいます。そこでは航空券やパスポートの確認、アナウンスなどを行います。

「空港では世界各国からのお客さまをサポートします。難しい業務もありますが、自分がチェックインの対応をしたお客さまにありがとうと言ってもらえるとうれしく思います。英語の上達にもつながり、接客の楽しさ、やりがいを味わえる仕事ですね」と語ってくれました。

アメリカ大学留学に欠かせない書類:I-20

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アメリカ大学留学に欠かせない書類:I-20

パスポート同様に大切に保管を

アメリカの大学に通うために、留学生が大学から必ず発行してもらわないといけない書類がI-20です。I-20とは米国国家安全保障省の学生・交流訪問者プログラム(SEVP)認定校が入学許可を出した学生に発行します。このI-20は、留学期間にはパスポートと一緒に欠かせない書類になるので、大事に保管してください。

Form I-20 SAMPLE

I-20には交流訪問者情報システム(SEVIS)によるID番号が記載されています。SEVISとは、アメリカに留学する学生の情報を管理する米国移民局のデータベースのことで、学生は個々にID番号があてがわれます。まず、I-20を受け取ったら、このID番号を使ってSEVIS費用をオンラインにて米国移民局に支払い、F-1ビザ(学生ビザ)の取得に向け手続きを開始します。米国大使館で面接を受け、無事にF-1ビザが発行されれば、アメリカ大学留学に向けての渡米準備に入ります。

I-20には、F-1ビザを持つ学生としてアメリカに入国できる日付が記載されています。大学が始まる30日前から入国できますが、それより前になると問題が生じますので、しっかりと日付を確認して入国しましょう。もし、I-20の記載されている日付ではなく、次の学期からの入学に変更を希望する場合は、新たな日付の入ったI-20を大学が再発行します。入学の学期変更がある場合は必ず大学に連絡をし、再発行の手続きをしてください。

帰省や旅行での出国時は注意

SEVISのID番号は、編入などで大学を変える場合でも、大学間で移行されますので、基本的に同じID番号を維持することになります。ただし、アメリカ国外に5カ月以上滞在した場合は、状況が変わってきます。新しくI-20を発行してもらう必要があるうえに、新しいID番号を使ってSEVIS費用を支払わなくてはいけなくなります。5カ月以上、アメリカ国外に滞在を予定する場合は、必ず大学の留学生窓口で相談しましょう(注意:新型コロナウイルスの影響で、米国移民局の規定に変更部分があります)。

夏休みなど長期休暇で日本に一時帰国する際、または週末にカナダへ遊びに行くなど国外に出て旅行したい時は、I-20の2ページ目に留学生アドバイザー(DSO)のサインが必要になります。アメリカ再入国時には必ず、手元にパスポートとサインがあるI-20を準備しましょう。

有効期限が切れるとどうなる?

学生の皆さんからよく聞かれる質問に、「F-1ビザの有効期限が切れてしまうけれど、アメリカにいて大丈夫ですか?」というものがあります。F-1ビザは有効期限が過ぎてしまっても、アメリカで学生として滞在している限り、有効なI-20があれば問題ありません。即帰国する必要はなく、即再申請する必要もないのですが、アメリカ国外に出るとなると、話は別です。アメリカに再入国する時には、有効なF-1ビザがなければ入国できません。そのため、もしF-1ビザの有効期限が切れた場合、日本に一時帰国する際は再申請が必要になります。

逆にI-20が無効になると、F-1ビザが有効でもアメリカには滞在できなくなります。I-20が発行された大学では、フルタイムの学生としてクラスを受講し、必ず授業に出席すること、休暇を取る時には、その学期が始まる前に大学から許可をもらうこと、キャンパスの外では働かない、などの米国移民局の規定に従う必要があります。その規定に背いた場合は、I-20が取り消され、無効になります。

F-1ビザはアメリカで勉強をするために発行されています。規定に従い、学生としてしっかり勉強することに専念してさえいれば、安心して留学生活が送れます。

大学の授業の様子は日本と比べてどう違う?

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大学の授業の様子は
日本と比べてどう違う?

授業はディスカッションが中心

日本とアメリカの大学の授業内容を比較してみると、まず思うのは、授業中のディスカッション量の違いです。アメリカの大学の授業はディスカッションが中心となっており、授業中に取り上げられているトピックについて、自分がどう思うか、その理由についてちゃんと言葉で説明ができるかどうかを見られます。何となく頭の中では理解できていても、言葉にして伝えなければコミュニケーションは成り立ちません。アメリカでは子どもの頃から学校での発言力が重視されるなど、教育現場でコミュニケーションに力を入れています。

エドモンズ・コミュニティー・カレッジで国際学と異文化コミュニケーションを教えているランディー・トンプソン教授は、英語を第2言語としている留学生たちも、英語の文法などの間違いを気にせず、どんどん自分の意見を言って欲しいと話しています。成績はあくまでクラスでのディスカッション内容で決まるものであり、英語の発音や文法間違いなどは評価に影響しません。留学生たちは英語での発言に躊躇するかもしれませんが、アメリカ人学生にとっても、違う文化で育った留学生がクラスにいることは、違った視点の意見を聞ける貴重な機会となります。間違いを恐れずに意見をシェアしましょう。

エドモンズ・コミュニティー・カレッジ留学生の八幡英寿くん

積極的になることがカギ

明治大学から半年間の留学でエドモンズ・コミュニティー・カレッジに通う八幡英寿くんは、日本では先生が主体の講義形式なのに対し、ここでは生徒が主体となった授業なので、かなり違いがあると言います。「どの授業でもほぼグループワークがあり、自分たちで考えて行動し、どのようにプロジェクトを作り上げていくかが重要。チームワークが必要になってきます」。今学期に履修しているマーケティングのクラスでは、最初に性格診断テストを受けました。「ロジカルに行動できる人」「グループをまとめて進行役になれる人」「他人の気持ちを第一優先に考えられる人」と、診断結果に基づいた割り振りでグループが作られたそうです。自分の苦手な部分はほかの人に補ってもらい、長所をグループに反映させていく、というのが目的です。チームワークに必要な役割分担をし、コミュニケーション能力を高め、スムーズにグループワークを進めていく。そのためには、言語の違いがあっても自分から話していかないと、グループで活躍できません。授業についていくカギは「積極的になること」と語ってくれました。

さらに、クラス内でのプレゼンテーションも日本に比べると頻度が高く、宿題の量も多いので、授業が終わったあとにも課題に取り組むなど、勉強時間は日本にいた時より断然長いそう。積極性を生かし、課外活動では日本文化クラブを設立して自らが会長になり、日本文化を広めています。勉強と課外活動の両立で、忙しい毎日を送っているとのことでした。

エクストラ・クレジットをもらって成績アップにつなげよう

アメリカではおなじみのボーナス・ポイント制度として、エクストラ・クレジットがあります。教授が学生の成績を上げるために課題を出し、学生は任意で取り組むことができます。課題を提出すると「おまけ」として点数が加算され、成績アップが叶います。クラスによってあったりなかったりしますし、異文化コミュニケーションのクラスでは異文化イベントへの参加、英語のクラスでは詩の提出など、課題もいろいろ。エクストラ・クレジットのための課題もこなし、自分がそのクラスに真剣に取り組み、やる気を見せることで評価されます。

アメリカでは新卒の場合、履歴書に大学の成績を書くと有利なことがあるので、就職のためにも良い成績を保つことは大切。留学生も、成績が落ちて退学、ということがないように、クラスのディスカッションに参加し、グループワークでは積極的に活躍しましょう。

プレゼンや宿題、テスト、エクストラ・クレジットと、目の前の課題をひとつひとつこなしていくことが大学生活の成功につながります。

アメリカの大学、受験対策はどうすればいい?

日本とは全く異なるアメリカの大学事情を専門家がわかりやすく解説!現地校生にもアメリカ留学希望者にも役立つ情報がたくさん。

アメリカの大学、
受験対策はどうすればいい?

入試会場がない!?

大学入試で日本とアメリカとの大きな違いは、会場に行って入学試験を受けるか受けないか、ではないでしょうか。日本の場合は受験勉強をし、入試日に向かって体調も整えるなど準備しますが、アメリカの大学受験には入試そのものがありません。難関校とされるランキング上位の大学を受ける場合、日頃の準備が重要になってきます。

まず、多様性が求められます。難関校を受けるくらいなので、どの生徒も成績優秀。では、どのように差を付けるのか? 何に対して情熱を持ち、実際に行動に移して結果を出したかをアピールします。やる気と行動力のある生徒が入れば、学内全体に良い影響を与えるため、大学側としても欲しい人材なのです。

大学受験での提出物

アメリカの大学の場合、願書は数カ月前から準備でき、出願期間も1カ月くらいあるので、余裕を持って計画できます。合否はさまざまな観点から判断されますが、大学1年生から新入生として入学希望の場合、入学審査で重視されるものは以下の通りです。

高校成績証明書:アメリカの高校は4年制なので日本での中学3年生から高校2年生までの成績証明書を出願時に提出します。高校では普通クラスでなく、AP(Advanced Placement)やIB(International Baccalaureate)、ランニングスタート(高校在学中に大学の単位を取りながら高校単位を取るプログラム)といった難易度の高いクラスを取ると有利です。アメリカでは成績をGPA(Grade Point Average)で評価するのですが、Weighted GPA(0から5まで)とUnweighted GPA(0から4まで)の2種類があります。前述した難易度の高いクラスを取るとWeighted GPAで評価され、普通クラスの生徒がUnweighted GPAで満点とされる4.0を取るよりも、「楽な道を選ばず自らチャレンジしている」と高く評価されます。結果も出せれば言うことなしです。高校3年生の成績証明書は、合格通知後に提出しますので、成績を落としてはいけません。成績次第では合格が撤回される可能性もあります。

パーソナル・ステートメント:自己アピールができる作文。何に興味があり、どんな経験をし、何を勉強したいか、などを課題に合わせて書きます。大学によって課題はさまざまで、その年によっても変わりますので、引き出しを多く用意しておく必要があります。ボランティアや部活、バイトなどの課外活動はおすすめです。日本ではバイト禁止校もあるようですが、アメリカでは勉強とバイトの両立に成功している生徒は、そのタイム・マネジメント能力、社会経験を高く評価されます。社会貢献活動としてのボランティアのほかに、部活でなく地域のスポーツ・チームやサークルへの参加も良いでしょう。大会優勝などの経験があれば、格好の題材となります。参加した活動で役員となり、リーダーシップを発揮できる機会があったら、なお良し。願書に書けますし、その経験を踏まえてパーソナル・ステートメントに組み込むこともできます。つまり、引き出しがたくさんあると、どんな課題にも対応でき、内容の濃い、印象に残るパーソナル・ステートメントが作れるということです。

先生からの推薦状:先生たちがどのように評価しているかを見るもの。私立大学では通常2通ですが、公立大学では推薦状を必要としない場合も。

テストスコア:SATやACTのスコア、留学生の場合はTOEFLやIELTSなどの英語力のスコアの提出が必要になります。

4年制大学への編入

アメリカの2年制大学で準学士号を取得してから4年制大学へ編入する場合、編入願書を提出しますので、内容は新入生願書と異なります。大きな違いはテストスコアです。準学士号の取得者は大学レベルの英語を履修済みと見なされ、SATやACTのスコアはもちろん、TOEFLやIELTSなどの英語力のスコアも不要となる場合があります。大学によりますが、大学レベルの英語の成績はB(3.0)以上が求められることもあるので注意してください。また、成績証明書は、2年制大学の成績証明書を提出すれば、高校の成績証明書は不要となる場合がほとんどです。

アメリカの大学受験では、中学からの毎日の積み重ねがものを言います。勉強以外にも、早いうちから興味があることを見つけ、積極的に活動しましょう。